高麗人参の効果・効能

高麗人参には、古くから様々な効果のある薬草として知られています。その効果や効能を順に挙げていくと、まず低血圧症に効果があります。

低血圧の方は、副交感神経の緊張度が高いと言われており、血圧が低いだけでなく、脈拍数も少なかったり、低体温の傾向があります。頭痛がしたり、めまいを起こしたり、脱力感があったりといった自覚症状があるため、副交感神経の緊張感をほぐし、交換神経とのバランスを維持することが重要となってくるのです。

高麗人参には、この副交感神経の緊張感を和らげ、更に自律神経のバランスを正常に戻し、ホルモンのバランスを保つ作用を持っています。

そのため、高麗人参は低血圧症には非常に効果があるとされているのですが、自覚症状を改善するというよりも、体質そのものを会善し、根本的な病気の元を治してくれるのです。

もちろん、すぐに効果が現れるものではなく、長期間、服用し続ける必要がありますが、それによって自然な流れで改善することができるんです。

ちなみに、自律神経というのは、交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経は運動・ストレス・労働を感じる時などに働き、心身共に、活動を行うのに適した体内環境へ導く機能を持っています。副交感神経はリラックス・眠る・休む・くつろぐ…などの場合に働き、身体の修復を行う機能を持っています。自律神経失調症というのは、多くが交感神経が働きすぎ、副交感神経が働かず、身体が回復できなかったり、修復できないことからなるものが多いのです。

そして、高麗人参は、貧血症にも効果があります。

貧血症というのは、常日頃から赤血球が少ない体質のことを指すのですが、貧血体質の方は、赤血球を生成する能力が通常の人よりも低いため、その能力を上げる必要があります。

赤血球は骨髄で生成されるのですが、そのためには、赤血球を生成する母細胞の分裂が活性化しなければならないのですが、高麗人参は、その機能を高める作用を持っているんです。

この貧血症を併発しやすい病気の1つとして、神経痛やリウマチがあるのですが、高麗人参には、リウマチ等の痛みを抑制することができる、副腎皮質ホルモンを分泌させる働きがありますから、リウマチの治療にも効果を発揮しそうです。

女性の場合は、生理や出産などがあり、貧血気味になる方も多いですから、日頃から赤血球を増やすよう心がけておくことが必要です。また、高麗人参には、赤血球の生成を促す効果だけでなく、白血球や血しょう板を増やす働きもあります。

白血球は、体内に侵入してきた有害な細菌やウィルスなどに抵抗する働きがあり、白血球が増えるということは、病原菌に対しての抵抗力を得ることができるということです。

そして、血しょう板は、怪我をした時に、皮膚から流れでた血液を止めるのを防ぐ役割がありますので、大量に出血するのを防いでくれます。更に、血液の循環を良くする効果もあります。血液の循環が悪いと、疲労感・不眠・手足の冷え・めまい・立ちくらみ・肩こり・筋肉や関節のこわばり・頭痛・胃痛などの症状が出てしまうのですが、高麗人参を服用することで、頭痛や肩こり、冷え性などの症状が改善されることが判っています。

先ほど挙げましたが、高麗人参を服用することで赤血球・白血球・血しょう板へ働きかけたり、また低血圧症を改善したり…という効能があることも含めると、高麗人参は血液心臓血管系に作用があるというのがわかりますよね。

事実、高麗人参を体内に投与することによって、抹消血管が拡張して血流が改善されるということは、心臓に対する負担も軽減され、そして心臓の血液拍出量が増量するということですから、心筋自体の力も増す効能があるわけですね。

また、赤血球を増加させて酸素の取り入れを増やす効果があることから、細胞を活性化させ、免疫力・身体の抵抗力を高めることに繋がりますし、白血球を増加させる効果もありますから、結果的に高麗人参は、風邪に対する予防をできることになります。加えて、風邪の熱が引いた頃から高麗人参を服用すると、肝臓の働きをサポートすると共に、体内に存在するウィルスを完全死滅する際にも有効に作用します。

動脈硬化と高麗人参

動脈硬化を防ぐ効能も高麗人参は持っています。

この動脈硬化というのは、血中にある脂質コレステロールを含むLDLというリボタンパク質(いわゆる悪玉コレステロールで、動脈硬化を引き起こす危険因子)が血管壁の中に侵入してしまったことで、コレステロールを排除しようとする作用が働くもののコレステロールが溜まってしまい、次第に血管の弾力が失われ、血管が硬く、脆くなってしまうというものです。

更に、血管の内側に傷などができると、血液が固まって血栓ができます。この血栓も、動脈硬化の促す原因となります。動脈硬化にならないためには、コレステロールの量を減少させるのが1番良いのですが、しかし、丈夫な血管壁にするためには悪玉コレステロールの働きを抑制する善玉コレステロールが必要不可欠です。

高麗人参には、コレステロールを速やかに分解・排出する作用がある他、血栓を出来にくくする作用、善玉コレステロールを増加させる作用があるため、動脈硬化防止には大きな効果があるのです。血栓というのは、血管内で傷ができた場合、血液が固まることで出来るのですが、この血栓は、成人病やガンを誘発したり、また病状を悪化させる存在となります。

つまり、成人病・ガンを予防するためには、血栓を作らないようにし、そして血栓が出来てしまった場合は、なるべく早く血栓を消す(溶かす)ことになるんです。

この点についても、高麗人参には、血しょう板凝集の予防や血栓の消滅、高脂血症の方が持つプラスミン(血栓の主成分であり、フィブリンを切断する効果のある酵素)を活性化して、血栓の溶解を促す効果などがあるので、正にピッタリなのです。

もちろん、副作用等はなく、血栓を解かす作用が働いても、血管壁まで溶かしてしまうことはありませんから、心配は不要です。

高麗人参には、鎮静作用があり、実際に鎮静薬としても使用されているのですが、その効果は、オウレンやセンブリ以上に高いことが確認されています。実際、患者に対して、高麗人参を処方することで、多くの患者が眠れるようになったとか、気分が落ち着いてきた・・などの効果を実感できるのだとか。

もし、過剰なストレスを長期間受けることで胃が痛くなったり、食欲がなくなったり…といった症状がある場合、高麗人参を服用することで、これらの症状が軽減されます。高麗人参には、胃腸薬の効果もありますから、もちろん安全に使用することができます。それ以外にも、二日酔いや喉の乾きが異常な時などにも良い効果をもたらしてくれますよ。

また、高麗人参は、糖尿病にも効果があります。この糖尿病というのは、尿のなかに等分が含まれていることから名付けられた病名なのですが、糖尿病に効果のある薬はインスリンくらいしかないのが現状です。

糖尿病というのは、炭水化物の代謝障害が原因で発症する病気で、口から摂取した栄養素が体内でうまく利用されず、血液内のブドウ糖の量(血糖値)が異常に高くなってしまう病気を言います。本来であれば、血中内のブドウ糖がエネルギー源として取り入れるはずの筋肉や脂肪細胞に上手に取り入ることができなくなり、脂肪細胞内に蓄えられている脂肪の分解が高まるため、血液中に脂肪酸も増えてしまいます。

しかし、高麗人参を服用することで、すい臓で生成されるインスリンの生合成を促進させることができ、それによって身体の中の細胞は、血液中に含まれている糖分を取り込み、スムーズにエネルギーに転換することが可能となります。

そうなれば、血中の糖分が言って一定に保たれて尿の中にも糖分が減少し、それによって肝臓や腎臓の負担も減ります。更に高麗人参に含まれているサポニンという物質は、脂肪組織に対してインスリンと同じような作用を持っており、血液中の糖分が低下すると同時に脂肪酸の量も低下させることができます。

更年期障害と高麗人参

更年期障害にも高麗人参は有効です。

この更年期障害は女性特有の病気ですが、閉経が近づくにつれて、これまで規則的に分泌されていた女性ホルモンがだんだんと減少していき、それによって心身のバランスが崩れ、様々な部分で不調を起こしてしまう病気です。

閉経が近づくと、卵胞ホルモン(エストロゲン)が、卵巣機能の低下によって徐々に分泌されなくなっていくため、エストロゲンを分泌させようと、脳が卵胞刺激ホルモン(FSH)を過剰に分泌させるために起きてしまうのです。

もちろん、更年期に入っても、ほとんど症状が出ない方もいれば、症状は出ても軽い方、また逆に、重い症状に悩まされる方もいらっしゃいます。症状が酷い場合は、日常生活が困難になるそうで、治療が必要なほどの症状を患う場合を、更年期障害と呼ぶのです。更年期を迎えた方のうち、だいたい20%~30%が更年期障害と診断されるそうです。はっきりと言い切れるわけではありませんが、気帳面で完璧主義な方ほど、発生する症状は酷い傾向にあるようです。

更年期障害では、血管の運動神経機能の障害が原因となって起こる顔のほてり・のぼせ・手足の冷え・激しい動悸・頭痛・肩こり・耳なり・血圧の上昇…といった症状や、自律神経からくる下腹部の痛み・腰痛・手足のしびれ・関節痛、消化器系の障害が原因の発汗・口の渇き・よだれ・頻尿・嘔吐・食欲不振…などが起こります。

高麗人参の成分には、副交感神経よりも異常に交感神経が働くことで起こる自律神経失調症に似た症状に効果がありますので、自律神経失調症と似た症状がでる更年期障害の症状も、大抵のものが解消、もしくは症状を軽減することが可能です。

滋養強壮の効果、そして強精の効果もありますから、高麗人参は、男性の精子を製造する機能を高めることも可能です。これまでは、ただ漠然とそういった効果があるらしい…という、ある意味、曖昧な効果として挙げられていたのですが、現在は、はっきりと強精・滋養強壮の効果があることが薬理学の研究によって判ってきています。

高麗人参に含まれている成分が、男性の精子製造能力を強化する他、精子自体の運動も活性化する働きもあり、近年増加している男性の不妊症の解決の糸口になりそうな気もします。不妊症、または精子の数が少なく、その運動が鈍い方が高麗人参の抽出成分を投与してみると、精子数の増加・精子の運動率の増加・妊娠能力の回復…といった成果を得ることができます。

そして、高麗人参には、たんぱく質や核酸の合成を促進させる機能があるため、新陳代謝を活性化させるなど、美肌効果にも効果的に作用します。なかでも、ニキビの予防や解消に高い効果が期待することができます。ニキビには、思春期に出来るニキビと、大人になってから出来る大人ニキビがあるのですが、思春期にできるニキビは、成長ホルモンが多く分泌されることでホルモンのバランスが崩れたことで皮脂が過剰に分泌され、そして皮脂が毛穴に詰まってニキビになります。大人ニキビの場合は、成長ホルモンとは関係なく、様々な要因が重なって皮脂が分泌されてニキビとなったり、皮脂に関係なくできることがあります。胃腸障害や貧血、甲状腺機能の障害・睡眠不足・細菌の感染・情緒不安定・遺伝…などが原因として挙げられる場合は、高麗人参に含まれているサポニンが効果的に働き、肌の保護を行ったり、血行を良くし、胃腸機能を高める効果があるため、肌の状態を改善することができます。

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